当院の大日如来様が、東京国立博物館で開催中の特別展「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」に出陳されております。
平安時代はじめごろの作で、現在は国の重要文化財指定を受けている仏様です。日頃は耐火構造のお堂で秘仏としてお祭りしていますので、お参りいただけるのは3月の初午会式のときのみですが、この度は当院の本山である仁和寺の特別展ということで特別に出陳させていただきました。厳しいお顔と思いきや、対峙していると飛鳥期のアルカイックスマイルを彷彿とさせるお顔にも見えてきます。対面のチャンスは和尚も年に数回しかありませんが、そのたびに襟を正す思いになります。
また、この特別展には葛井寺の千手観音様をはじめ各院の秘仏や、様々な仏様、弘法大師空海著作の「三十帖冊子」など多くの見どころがあります。普段これら貴重な名宝が一同に会することはなかなかありませんので、お近くの方はぜひ足をお運びいただけたらと思います。
当院の初午会式も日が近づいてきました。今年は3月2日が金曜日、3日が土曜日となっています。当日は朝8時から随時、祈願を厳修いたします。会式期間中は厄除けのご本尊である馬頭観音様も特別にご開帳してご祈願いたします。また、大日如来様と同じく重要文化財に指定されている阿弥陀如来様も特別開帳しております。大厄の方は厄除けを、そうでない方も所願成就を願いに、ぜひお参りください。 初午会式の詳細はこちらからどうぞ。